
FTF株式会社
- CLIENT
- 中古レコード・CD・書籍・オーディオの買取・売買
- AREA
- 東京都
- PRODUCTION TIME
- 2021/10〜2025/4(3年6ヶ月)
100億円企業を目指すための理念構築。
- STEP 1課題
-
創業から25年ほど経ち、従業員も100名規模になった。家業から企業へ変革するにあたり、経営理念やMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)などの軸がないと、FTFが持つ思想に共感した人が集まらず、会社の更なる成長が見込めないと感じていた。対外的にも、事業内容によって異なる屋号を掲げていたりと、一貫性をもった伝え方ができていなかった。
- STEP 2施策
-
まずはMISSIONとVALUE、そして社員により浸透するよう、FTFの存在意義にすぐ立ち返れるようなCORPORATE MESSSAGEも策定。その後ロゴリニューアルや、理念体系図の制作などビジュアル化の支援をしたり、今後のブランド展開の方針、中長期VISION設定と達成に向けた事業構想を10に分解するなど、事業の整理も伴走。
- STEP 3結果
-
事業の判断をするとき、物事を決定するときに理念が立ち返る場所となり、会社の決定に対する従業員の納得度が高まった。決定内容が振り出しに戻るような事態が減り、明確になったことが企業のめざす方向を強く認識させることにも繋がった。そうした変化が、採用応募者の属性がより理念共感タイプの人に変わったことや、リソース集中したことによる売上増につながっていてご依頼当時の倍に売上があがってきている。(取り上げられた事例も入れるか)
WORKFLOW -
課題

レコードブームも相まって組織が急速に拡大する中、採用や育成、収益を生む事業の仕組みなど、社内外の体制整備が追いついていませんでした。
経営レベルの判断が日々求められる中、会社の軸や向かう方向が定まっていなかったために、判断の曖昧さと矛盾が生じていました。現場レベルでは、スタッフのレコード知識の差が大きかったり、若いスタッフの新鮮なアイディアを業務になかなか直結させられなかったりと、理想的な店舗やスタッフの在り方も定まらず、自分たちが何者なのか、何のための事業なのか、今後どこに向かうのか、といった会社の指針をつくる必要性に迫られている状況。
代表の武井さまは、会社にまつわる印刷物やロゴを自身で考案するなど、カルチャーへの知見が深く、こだわりも強くお持ちのため、自ら言葉をつくることも試みました。だがいくら考えても魂の入った言葉がつくれず、プロに頼むに至りました。
WORKFLOW -
施策



まず取り組んだのが企業理念の言語化。音楽やカルチャー好きな社員さんが多い中で、いかにその感性を壊さず、多くの人に伝わるメッセージに仕上げるかが言語化の課題でした。そのため、ヒアリングやディスカッションの一部は社員参加型に。音楽やアーティストなど、身近な題材をワークショップに取り入れるなど、FTFさまの温度感や「かっこよさ」の基準を探りながら、プロジェクトを進めました。
言語化の中でも、特にこだわったのがコーポレートメッセージ。端的に、覚えやすく、という武井さまの想いのもと、幼少期から遡るヒアリングや、思い入れの深い楽曲のプレイリストをご提供いただくなど、情報だけでなく感性も共有することで、FTFさまの本質へと迫りました。
WORKFLOW -
結果

代表は当初、理念のようなものを決めると、斜に構えたり拒否したりするスタッフも出てくるのかなと思っていたそう。ですが、理念をつくった背景・経緯から全社会議で伝えたり、マネジメント層へ浸透WSを開催しながら伝えることで共感が得られ、特にCORPORATE MESSAGEの言葉がよく浸透していると話されます。採用活動でも、 理念に共感しての応募が増えて、””音楽・レコードに携わる仕事がしたい”” だけでなく “”FTFで働きたい”” という動機への変化が見られました。
対外的には、ブランド展開で見据えていた地方への出店を続々と実現。中長期VISION達成のための仕組みを着々と構築されるなど、理念策定と事業整理が成長加速のポイントとなりました。そんな成長の伴走者として、ビジョンの実現に向けて走り続けるFTFさまに、ステージに合わせたブランディング支援をこれからもつづけていきます。