
ジャパン マリンユナイテッド株式会社
- CLIENT
- 造船メーカー
- AREA
- 東京都
- PRODUCTION TIME
- 2017年(要調整)
日本を背負うものづくりのプライドを言葉にし、社内外に。
- STEP 1課題
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かつては造船大国であった日本だが、海外メーカーの台頭など段々と国際競争力が下がっている。造船自体が斜陽産業で採用が難しい。そんななかこの会社を、産業を背負っていく人材を採用していく必要があったが、専門的な領域かつ不人気業界のため、採用には苦戦していた。
- STEP 2施策
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最大の特徴であるスケール感。世界一大きなものづくりは、現地でものを見るとまさに圧巻。採用においても工場見学まで来ると採用確率が一気に上がるという過去の事実もあったので、ウェブで工場見学を疑似体験できるコンテンツを制作。スケールをうまく伝えるためにドローンも使いつつ、動画や写真を織り交ぜWEB工場見学をつくった。
- STEP 3効果
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スケールの大きさやものづくりへのこだわり、働くイメージが伝わり、採用の成功に寄与。コンセプトを通じて仕事の意義を言語化した採用メッセージ「BUILD JAPAN」は、コーポレートサイトのスローガンにまで昇華。企業の存在意義や社会に向けたメッセージとして軸をつくることができた。
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課題
採用課題としてあったのは、まずそもそも造船業自体が採用候補として特に理系学生の中で選ばれる候補になりづらいこと。乗り物を手掛けるメーカーはいくつかあり、とくに自動車など普段から目にしたり認知しているものづくりではないため、集客に苦戦していました。
また、集客できたとしても、その後他社との中で選ばれていくための魅力付けや訴求力の向上に課題がありました。集客に感じてはWEBサイトだけで完全に解決するのは難しいが、選ばれるための魅力付けや訴求力の向上においては打ち手があると考え、特に後者の課題を達成するためにコンセプト設計〜クリエイティブ制作までを手掛けました。
WORKFLOW -
施策
そもそも船は、私たちの生活を支えるなくてはならないインフラ。貿易の中に占める海上輸送の比率は99.6%と経済や生活を支えるなくてはならない「船」をつくる仕事は、今後もなくなることはない。そんな社会にとってとても重要な意味を持つ造船の仕事をまずは正しく知ってもらうこと。そのうえで、働く場所としてのJMUという会社の魅力をしっかりと伝えていく。その両面を実現するために、まずはコンセプト「BUILD JAPAN」を策定。
大げさではなく、リアルに日本経済の未来をつくる意義深い仕事であることを、BUILD=建造(船づくりはBUILDと言い表される)という言葉を用いて表現。3000人が数年かけて、手作りで完成させていく、気が遠くなるようなものづくりだがその先に世界最大の300メートルを超える乗り物がある。そんなロマンも伝わるようにWEBサイトに落とし込みました。
WORKFLOW -
結果
意義があり、訴求力があるメッセージを軸にしたWEBサイトでは、動画や写真を通じてスケールやものづくりの魅力が伝わったこと。またパンフレットを通じて、実際に働く人たちの船づくりや仲間とのリアルなエピソードが造船を仕事にすることの魅力として伝わったことで、採用での応募者への訴求力がアップ。
また、WEBサイトはBtoB広告賞金賞を受賞し、クリエイティブとしての社会からの評価も得ることができました。加えて、サイトそのもののクリエイティブは社内からも好評をいただき、改めて自社の仕事の価値や働きがいを見つめ直す機会としていただくなど副次的な効果もありました。